今回は日商簿記の点数についてまとめます。
特に合格点、各科目の配点、相対評価による傾斜配点について考えたいと思います。
簿記1級の合格点は70点
「簿記1級の合格基準は70%以上」とあり、70点以上取ることが必要です。
簿記1級の各科目の配分25点
下記の通り、各科目の配点は25点です。
科目名 | 配点 |
---|---|
商業簿記 | 25点 |
会計学 | 25点 |
工業簿記 | 25点 |
原価計算 | 25点 |
合計 | 100点 |
各科目、最低取らなければいけない点数は10点(40%)
1科目ごとの得点は40%以上と決められて、25点x40%=10点以上必要です。
各科目で最低10点は取らないといけないため、工業簿記は仕事で使わないから勉強しないという訳にもいかず、各科目ごとに最低限の勉強をする必要があります。
全体の点数も気になりますが、1科目でも10点未満があると不合格というのは、得意なところだけを集中してやるという勉強方法では不合格になるということのようです。積み重ねが大切ですね。
簿記一級は傾斜配点(相対評価・配点)
まず、下記の最近の簿記1級と2級の合格率の推移をご覧下さい。
簿記2級は合格率の変動が激しいのに簿記1級では10%前後と安定している事からも、「上記約10%の人が合格するように配点調整された試験」と考えらます。
このような相対評価の配点を傾斜配点といい、試験後、合格率を調整するために、配点を変更します。平均点を上げるために行われる事が多いため、みんなが正解している問題の配点を上げます。
また、簿記2,3級ではネットで受験可能ですが、1級がネット試験不可なことも、この傾斜配点による調整が必要だからだと思われます。
傾斜配点の勉強方法
つまり、出題範囲を全て理解する必要はなく、「みんなが分かる所は必ず解けば、合格点になる」ことが大切なのです。
会計学や原価計算など基礎的な単語を覚えたり、2、3級でもあるような問題は間違えないというのが大切です。
私はこの傾斜配点の事を知らず、試験に落ちた事を単純に勉強不足だと思い、簿記1級の幅広い試験範囲をひたすら勉強を繰り返すという非効率な方法をしていました。(大原だけでは、いろんなタイプの論点に対応できないと思い、TACやネットスクールなど数社の問題に手を出す始末、、、)
ただ、独学のテキストでは、出題範囲を網羅しないといけないので分からづらいですね。
通信講座では、ゴールまでのスケジュールが見えているので、必要な論点を繰り返し勉強できるように工夫されています。(インプットとアウトプットのバランスが計算されています)
通信講座の選び方は「簿記1級おすすめ通信講座3選」でまとめてますので、良かったらご覧下さい。