結論から先に書くと、簿記1級の出題範囲の一つである工事契約、工事進行基準について、これらの基準が廃止されることが決まり、新たな収益認識基準が適用されるので今後は工事進行基準の出題がないかもしれません。
「収益認識に関する会計基準」の発表と適用
企業会計基準委員会(ASBJ)は同基準を発表し、平成33年4月1日以降開始する事業年度から強制適用されます。
https://www.asb.or.jp/jp/accounting_standards/accounting_standards/y2018/2018-0330.html
新しい収益認識基準については長くなるので、また別の機会に触れますが、この収益認識について、金融商品に係る取引やリース取引等を除き、顧客との契約から生じる収益に関して、「企業会計原則」に優先して適用されます。
なので、かなり優先度、重要度の高い認識基準となります。
簿記1級試験への影響
簿記検定への影響は、出題範囲の会計基準が、検定実施日の前の4月1日時点で適用されている会計基準なので、2021年の6月の検定からになりそうです。
そういった意味では、この工事進行基準を学習する意味はないかもしれませんが、基本的な考え方は引き継がれると思うので、しばらくは出題が続くので 本ブログでは触れておきますね。